思い返せば産後クライシス④
心と身体が限界に近づいていた
伝えたい気持ちがうまく夫に伝えられない自分にモヤモヤしたまま、また寝ずの晩がやってくる
そんな矢先、最悪の事態を起こしてしまった
疲れた夫は別室で寝ている
添い乳をしてスッと寝る時もあるが、その時は何をやっても泣き止まなかった
ゲップも出したし、おむつも替えた
部屋の温度のせい?暑い?寒い?
まだお腹がすいているのか?
赤ちゃんの耳をつんざくような発狂とも言える鳴き声を数十分も聞いていると、もう分けわからない
極度の眠気と苛立ちで思わず
最悪だ
こうでもすれば泣き止むと思ったのか
いや、完全に自分のイライラの気持ちを息子に当たってしまったのだ
さすがに布団の上からではあったが、小さい息子の身体からすれば
相当の衝撃だっただろう
もちろん、泣き止むどころか、その後も大泣きだ
自分がこんな風になるなんて、思いもしなかった
何も悪くない息子に、なんてことをしてしまったのか
その後はひたすら謝り続けながら、息子を抱きしめたくさん撫でて
一緒に泣いた
抱きしめながら横になると、息子はそのまま寝てくれた
そしてまた翌朝、眠い疲れたと言う夫と、私はまともに接せれるのだろうか
・・・できるわけがなかった
つづく